にんぱく本の進捗(1) 表紙ラフ

roughせっかく新たにブログを作ったので、5/30の「ニンジャ万博-改善(以下、にんぱく)」に向けて制作中の同人誌の進捗などをメモしていこうと思います。サークルカットの告知の通り、ニンジャスレイヤー3部キャラの「ユンコ・スズキ」をテーマにした本を作っています。

タイトルは『JUNK-O-MATIC(ユンコマティック)』になる予定です。今回は割と早い段階から描きたいテーマが決まっていて、自然とプロットも仕上がったのでスムースに行くかと思いきや、ネームに随分かかってしまいました。何しろ、実際に台割に起こしてみたら本文40ページくらいの内容で、普段のコピー本でそんな長いマンガ描いたことがなくてですね。けっこう、TL上に流れてくる他の作家さんの進み具合に焦りつつ、実質入稿まであと1ヶ月くらいで、なんとか仕上げるべく急ピッチで進めています。

そもそも、オフセットないしオンデマンドで本を作るのがものすごく久しぶりなので、印刷所の選定からして迷っています。コミティアは、イベント前日の夜にキンコーズでコピー&製本してという具合で…。いろいろと悩ましい。

とりあえず表1のラフ。まだまだこれからが長い!

イラストページを作りました

昨日急に思い立って作ったこのサイトですが、いま新たにイラストページを作りました。とりあえず比較的新しいイラストだけ、あれこれまとめておきました。数が増えてきたらページを分けたりなんかしようと思います。

Pixivとかもまあ普通に使うんですけど、外部サービスというのも良し悪しかなと思うので…。

「鏡像フーガ」ウェブサイトができました

はじめまして、同人漫画サークル「鏡像(きょうぞう)フーガ」のR-9(あーるないん)です。

当サークルは、これまで創作イベント「コミティア」を中心にサークル参加活動を行ってきましたが、今後、二次創作活動などこれまでとは違う種類の活動を進めていくにあたり、新しくウェブサイトを作ることにしました。

追って、別のブログで書いていた記事などもまとめていきます。よろしくお願いします!

ニンジャスレイヤー第2部の感想

先日、小説版『ニンジャスレイヤー』の12巻めが出たことで、「キョート・ヘル・オン・アース」編、いわゆる第2部が無事に完結しました。Twitterでリアルタイム翻訳連載中のものが第3部なので、ようやく書籍版ももう少しで追いつけるところまできたわけですね(と言っても3部がまた長いわけなんだけど)。

それに合わせて、公式アカウントでは、恒例となっている人気エピソード投票が開催中です。これは第2部を対象として、専用ハッシュタグ#njvotekhoeに好きなエピソードと感想を書こうというもので、これまでも折に触れて行われてきた企画ですが、加筆修正完全版たる書籍が出揃ったことで、ジュブナイルめいた長大な連作である第2部を、読者の視点からあらためて俯瞰できるようになりました。やっぱ他の人の感想を読むのがおもしろい。

第2部とは

ニンジャスレイヤーという作品は、基本的には1話完結の読み切り作品になっていて、それぞれのエピソードでフォーカスされる主人公や登場人物、舞台、テーマも毎回違います。書籍に掲載されるお話の時系列もバラバラ。それが連なることによって、大きな奔流とも言えるストーリー、テーマが浮かび上がるという構成になっています。

第2部は、おおよそ40話あまりのエピソードからなり、書籍で言うと計8冊分。第1部の「ネオサイタマ炎上」が4冊なので、単純に倍のボリュームです。その主な舞台は「キョート」。作中のキョートは日本から独立した共和国で、その地下には、逆円錐型に連なる巨大都市、貧富が厳しく階層化されたディストピア「アンダーガイオン(≒祇園)」が形成されているという設定です。
忍殺というとよく話のネタにされる「ネオサイタマ」も出てきますが、あくまで話はここキョートを中心に展開するのが第2部の特徴。ちなみに、ニンジャスレイヤーはネオサイタマからキョートまで新幹線で移動します。

お話的には、シンプルに直線的なダークヒーロー復讐劇であった1部に対して、2部では謎解き、アドベンチャーのようにして、だんだんと敵の正体や目的が見えてくるという作り。その象徴的なサブキャラクターが、タカギ・ガンドーという壮年の私立探偵です。彼はニンジャではない一介の市民で、しかもZBR(ズバリ)という薬物に溺れすべてを失う直前にまで追いやられた、落ち目の探偵なのですが、ニンジャスレイヤーとの出会いによって、また彼自身の過酷な運命と直面することによって、劇的な再起を果たします。これがまず、一番の見どころ。

もちろん、第2部でもニンジャスレイヤーはニンジャを殺しまくります。ニンジャスレイヤーことフジキド・ケンジの妻子の仇は、実は第1部で滅ぼした組織「ソウカイヤ」のニンジャだけではなかった、というのがその理由。マルノウチ・スゴイタカイビルで起こったニンジャによる市民の大量虐殺は、ネオサイタマの「ソウカイヤ」、キョートの「ザイバツ・シャドーギルド」との間で起こった、ニンジャ同士の血で血を洗う抗争の結果だった。その事実をガンドーとともに逆に辿って行くうち、キョートで起こっている陰謀、そしてその首謀者「ロード・オブ・ザイバツ」に立ち向かうことになる。

一方で、こういったシリアスな筋書きのなかにも、ユーモラスで魅力的なキャラクターが多数登場するのが2部の特徴です。代表的なのがシルバーキーというキャラ。彼はキョートで鍼灸師を営む普通の気のいい兄ちゃんだったのですが、ある日ニンジャソウルに憑依されたことで、他者の心の中に潜航する特殊能力を身につける。これがいい感じのお調子者で、彼がこの2部を相当に引っ掻き回してくれます。

ついでに言うと、このシルバーキー関連のエピソードでもそうなんだけど、2部ではネットワーク上の仮想世界がより詳細に描かれていて、忍殺の世界におけるSF的な骨組みをより強固なものにしています。
作中では、ごく一部の優れたハッカーだけが知覚することのできる電子的超越世界「コトダマ空間」と、魂あるいは自我の在り処であるところの心象世界が、同一のものとして描かれる。つまり、ネットワークとは、IPアドレスとは、データとはという表現を掘り下げるたびに、魂とは、自我とは、死とはいう哲学的な問いに直結する構造になっているのです(これは3部でより明らかになります)。とあるエピソードにおいてハッカー、ナンシー・リーが言う「ネットワークとは何?いつからある?」というセリフが象徴的でした。

他にも、好きなキャラでいうと、ネオ・カブキチョで店を構えるオカマのニンジャ、中2病をこじらせて暗黒面に堕ちてしまう少年ニンジャ、立派な修行僧なのにニンジャソウルに憑依され苦悩するニンジャなんかもいます。

私の5票

いま、ニンジャスレイヤーにハマりすぎてTwitterサブアカウント(@epxstudio_nj)も持っているのですが、そちらで今回の第2部エピソード投票企画に投じた5票分のエピソードが、次に挙げるものです。レギュレーションで5票までということになっているので絞ってはみたものの、正直他にもいい話はいっぱいあって、苦渋の選択ではありました。

せっかくなのでここでは、投票時に書いた作品への感想コメントに若干の補足をしつつ、タイトルはTogetter版へリンクを張っておきます。ああそう、大事なこととして、ニンジャスレイヤーという作品は書籍化もされていますが、Twitter上で今もそしておそらく今後も、ほぼ全ての作品を無料で読むことができます。Togetterでもいいし、iOSやAndroidをお使いであれば有志の作ったリーダーアプリが便利です。

初めて読むのであれば、下記の中では「チューブド~」が特におすすめ。

ゲイシャ・カラテ・シンカンセン・アンド・ヘル

忍殺でこのタイトルで面白くないわけがない!ゾンビーニンジャ、ジェノサイドのハードボイルドな活躍を軸に、ニンジャスレイヤー、ザイバツ一味ら多元的に展開する物語構成、爆走する新幹線そのものの目まぐるしく変化する状況、そのなかで翻弄される一般市民の勇気と意地。

チューブド・マグロ・ライフサイクル

ぶっ飛んだ設定がガンガン出てくる一方で、アンダーガイオンの閉塞的でリアルな日常描写は、現代の日本社会の鏡写しのようで。書籍版の結末でのあまりにも繊細な加筆修正には舌を巻いた。ヨロシサン製薬の真実。鹿!テクノ!

リブート、レイヴン

第二部の助演男優賞タカギ・ガンドーのターニングポイントとなる物語。定番SF設定をなぞりつつも、切ないシチュエーションにぐっと来てしまう超名作でした。構成もすごく凝っている。2部の他のエピソードを十分に読んだ後に、ぜひ読んでほしい。

スリー・ダーティー・ニンジャボンド

共闘ヤッター!まさかのニンジャスレイヤー、ジェノサイド、フォレスト・サワタリという3大狂人の夢の共闘編。書籍版のわらいなく先生の見開き挿絵には大興奮しました。終わりかたがまたいいんだ。ぜひいつか映画化を実現してほしいエピソードのひとつ。

ウェイティング・フォー・マイ・ニンジャ

第2部は、張り巡らされた伏線が網目のように交錯して、その交点で展開するこういうファンサービス的なエピソードが醍醐味だと思うのです。すべてのキャラクターが生き生きしていて、ふふってなる。

そのほか、2部のエピソード一覧はWiki(エピソード一覧/第2部 – ニンジャスレイヤー Wiki*)を。

ニンジャサウンド・ギターサンダーボルト

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“小説”のライブ!

コミティア前日の22日夜、とあるライブイベントに行ってきました。このライブに行けるように無理して原稿を頑張ったみたいなところもあって、つまりは大変楽しみにしていたのです。それが、小説『ニンジャスレイヤー』のライブ、題して「ニンジャサウンド・ギターサンダーボルト」。

まず、ふつう”小説”のライブというところからして説明が必要だと思うんだけど、現在出版されている書籍11巻のうち、いくつかの特装版に付属しているオーディオドラマというのがあって、そこで使用されている楽曲のサウンドトラックCDが最近出たのです(最新刊の特装版に同梱)。で、そのサントラCDのTwitter上での同時再生実況イベントなどがあって、にわかに盛り上がってきたところ、急遽10月27日に公式から発表されたのがこのライブイベント。この時点でライブ当日まで1ヶ月を切っており、しかも、ニンジャスレイヤーに関しては公式が主催するファン参加型の単独イベントが史上初ということもあって、いつもながら翻訳チームによる唐突な発表にTL界隈は騒然としました。

今回は、場所が恵比寿のライブハウス「LIVE GATE」というキャパ300くらいの小バコで、案の定チケットも5分足らずで売り切れてしまったのですが、私は運良く(というか秒単位で発売開始時刻を確認しつつ、繋がらないサイトと戦った結果)チケットを取ることができました。
これについては色々と思うところもあって、昨今のニンジャスレイヤー人気を鑑みると、この規模のハコに収まらないのは自明のことだし、ましてやこれまでも有志によるDJ・ライブイベントが自発的に企画されるほどの熱量のなかで、参加できないヘッズたちの無念さたるや。Ustreamによる中継も提供されたとはいえ、やっぱりね。一方、企画側としては当然小規模なものから実績を積み上げていく必要があるのだろうし、突貫でもまず一回やってみようというスピード感は支持できる。悩ましいところです。

開場から開演まで

で、当日。会場のLIVE GATE(奇しくも忍殺では「シックスゲイツ」「ゲイトキーパー」「ヘルゲート」「オヒガン・ゲート」「トリイ・ゲート」「ゲート、ゲート、パラゲート…」などなど連想できる用語がたくさんあるのですが)に会場20分前くらいに着くと、既に何人か。チケットの整理番号順に並ぶよう誘導される。お客さんの男女比は男性のほうがすこし多いくらいで、未成年NGとはいえ、年齢層もおそらく多少の開きがありそう。状況が状況なので、仲間内で集ってというのもそう多くなく、路上に静かに漂う熱気…ニンジャアトモスフィア。
開場が予定より押しているというのをTwitterの翻訳チームのツイートで知り、続々伝えられる怪しげな会場内の情報にザワザワする。既にライブ感が。

しばらくして列が進み、順に中に入るとやはりそこは小バコ。黒い壁に赤の内装で、さっそく雰囲気が出ている。ステージサイドは映像用のスクリーンが下がっていて、対面にバーカン。回ってきたカクテルのメニューを見てまず笑ったのが、44種類のドリンクに全部ニンジャネームがついている!翻訳チームが仕込んだらしく、どれも本編を読んでいたらニヤニヤしてしまう絶妙なセレクト。残念ながらカウンターが混み混みで注文できる感じではなかったので、ひとまずパスして最前を確保する形で開演を待ちました。

客入りは最終的に何人くらいだったのか、身動き取れないほどというわけでもなく、おおよそ満員の感じ。見渡すとオリジナルのマスクなりメンポを装着したヘッズの方もちらほら。なかでもiPhoneアプリ「NJRecalls」かいはつチーム=サンの自作サイバーサングラスが目立っていました(超かっこよかった)。
開演を待つあいだ、フロアの非常灯に赤いセロファンが被さって人型のアイコンが赤黒になっているのを目ざとく見つけたヘッズがいて、「アイエエエ!」「コワイ!」みたいにNRSが連鎖していったのがヤバかった。

さて、何度か普通の声で諸注意のアナウンスがあったあと、オーディオドラマのニンジャスレイヤー(森川智之さん)の録りおろし?のアイサツでスタート。まずはYouTubeで公開されているPV第1弾第2弾が流れて早速の大盛り上がり。冒頭ロゴの「アイエエエ!」に大勢のヘッズのシャウトが重なる研修されっぷり。みんなすごいな!
それから『カタナ・ソード・アンド・オイラン・ソーサリー』の「ほとんど違法行為」の部分までが流れる。これ、EDMっぽく作っているだけあって、スクリーンでライブハウスの音響で聴くとかなり臨場感がある。カワイイヤッター!

第1部 DJ

PVの上映が終わり、スクリーンが上がると、舞台前面には何もなく後方はシートで覆われていて、上手にCDJとミキサー、Macを備えたDJブース。その奥で忍殺メンポを装着し、両手を合わせてアイサツの姿勢を取るDJあり。あれっ、顔が半分隠れていて定かではないけれど、あの佇まいどこかで…しかしいや、まさかと思いつつ、ニンジャスレイヤー楽曲から冒頭の繋ぎですぐに判ってしまいました。Q’Heyさんだ!

実を言うと、私はQ’Heyさんがごく最近njslyrアカウントをフォローしたのに気が付いていて、でも理由というか繋がりがさっぱり分からなかったのですが、こういうことだったのかと。ご存じのないヘッズの方へ説明すると、Q’Heyさんって東京で最古参の「Reboot」というテクノパーティーを16年にわたって主宰している、ザイバツで言えば間違いなくグランドマスター位階のDJニンジャなんですよ。考えてみれば、テクノをはじめとするダンスミュージックやクラブ描写に深い理解のあるニンジャスレイヤーのイベントで、ギターやロックにも造詣が深く、無類の特撮や怪獣好きで知られるQ’HeyさんがオープニングDJ起用されるというのは、これ以上ないキャスティングなわけです。
それにしたって、こんな小バコのカルト的な重篤読者の集まり(!)に、まさか自分にとって90年代からのテクノヒーローが出演すると思わないじゃないですか。しかも、がっつりニンジャスレイヤーの文法を分かってくださって。いやーなんというか、今年一番のサプライズでした。

選曲としては、序盤からRebootばりの重いテクノで畳み掛け、随所に積極的にサントラの楽曲を挟みつつ、中盤以降はブレイクビーツやロックなど4つ打ち以外のトラックも多めに。今回、演者どころかライブの構成も事前に一切明らかにされないなかで、幕が上がってのオープニングがいきなりガチのテクノだったので、お客さんも初めは戸惑っているようでした。ただ、それも進むにつれてだんだんと熱気が温まっていくのが分かった。最後に再び「ナラク・ウィズイン」に戻ってきて、盛況のうちに第1部が終了。フロアに向かってアイサツをして、舞台をハケていくQ’Heyさん。最後までサービスに徹していました。オツカレサマドスエ!

MCとトークゲスト

ここで幕間にMCのラビット・ロンさんが登場。主にPVのプロデュースやCG制作でニンジャスレイヤー・プロジェクトに参加されている方だそうです。まず、セガとナムコの音ゲーに関するコラボ企画がスクリーンで紹介されたあと、シークレットゲストの呼び込みがあって、それがなんと、オーディオドラマでヤモト・コキとシルバーカラスを演じた、声優の雨宮天さんと藤原啓治さんのお2人!ゲストありとは予告されていたものの、予想以上のビッグゲストの登場に沸き立つヘッズたち。みんなあの「スワン・ソング~」の熱演を聞いてるんだもんね、そりゃあそうだ。

トークは15分ほどでしたが、収録に関する裏話などがいろいろ聞けました。特に面白かったのは、藤原さんが収録前にドラマの脚本を読んで、いわゆる「忍殺語」の誤字脱字をひとつひとつ直していたという話。森川さんなども「マルノウチ・スゴイタカイビル」の発音のしかたが分からずにいたら、翻訳チームに「三井住友ビルディング」ばりに読んでください、と言われたとのこと。

途中で、今日のライブにお客さんとして、声優でナッツクラッカー役の拝真之介さんと、エレクトリックイール役の佐々木義人さんも遊びに来ていることが紹介され、騒然となるというできごともありました。なんという奥ゆかしさ。ドラマのエレクトリックイール=サンのサンシタ演技最高なんだよ!
あと終わりのほうで、ヤモッチャンのキャスティングがTRIGGERのアニメでも継続なのかと匂わせるヘッズに対し、頑なに口を割らないラビット・ロンさんが面白かった。そりゃ言えないですよね。

ところで、会場でこの声優さんのトークショーが開催されている時間帯は、諸般の事情でUstreamによる中継は中断していたそうです。あとで知りましたが、その間、同じCM映像が8回も繰り返されていたとのこと!こんなの普通ならブーイングの嵐だと思うんだけど、いつもながらそれに対する翻訳チームのツイートによる舵取りが絶妙なのと、ヘッズの飲み込みの早さに、あとから#njslyrタグを追いかけて心底感心してしまいました。このCM映像、生放送限定とのことで、会場組の自分はいまだに見ることができなくて、うらやましい。詳しい経緯は、例によってTogetterにまとめられています。

【実況】ニンジャサウンド・ギターサンダーボルト #0 第二部 – Togetterまとめ
http://togetter.com/li/748464

第2部 ライブ

いよいよ、メインのライブセクション。再びスクリーンが上がって現れたのは、第1部では覆い隠されていたステージ後方の威圧的な和太鼓ドラムセット。ギター、三味線、尺八、そしてサポートDJとして再度参加のQ’Heyさんらプレイヤーのセッティングが完了し、ラビット・ロンさんのMCで始まった1曲目はもちろん、ニンジャスレイヤーがニンジャを殺すときに流れる曲!

メンバーについては、チケット上でも「OMURA・Entertainment Inc. Music Division」とされ、最後まで公式に紹介がなかったのですが、Twitterからの情報を総合すると下記のようです(敬称略)。このうちで三味線と太鼓奏者の方は、サントラ収録時のメンバーでもあるようですね。

  • ギター: PANTHER
  • 三味線: -KIJI-
  • 尺八: 平野透山
  • 太鼓: 茂戸藤浩司
  • DJ: Q’Hey

また、後述するファミ通.comのライブレポートによれば、セットリストは以下。

  1. プレリュード・ゼン~ニンジャスレイヤー ナラク・ウィズイン
  2. エッジ・オブ・ザ・ストラグル
  3. ドラゴン・インストラクション
  4. ア・ガール・フロム・キョート・リパブリック ReMix ver.
  5. デス・リーパー666km/h
  6. ゴジュッポ・ヒャッポ
  7. トドメオサセ
  8. ラスト・ガール・スタンディング
  9. (アンコール)ニンジャスレイヤー ナラク・ウィズイン

収録時と同じ編成によるライブセットというわけではなく、オケとソロプレイヤーのセッションという感じでした。楽曲自体がニンジャスレイヤーの世界観に合致していてカッコイイのはもちろん、それぞれのプレイヤーに見せ場があって、ステージングも熱かった。

2曲目までハイテンションで盛り上がって、3曲目のドラゴン・センセイの尺八ソロでしんみり、ヤモッチャンのテーマはDJソロによるミックス。デス・リーパーはぜひオリジナルのツーバスでも聴きたかったけれど、ギターのPANTHERさんのパフォーマンスもカッコ良かったし、タイキストの超絶乱打に圧倒されたのでこれはこれで。ゴジュッポ・ヒャッポからのトドメオサセでまたギアが一段上がる感じで、最後のラスト・ガールまであっという間。
いったんメンバーが下手にハケたあと、ヘッズの「オームーラ!オームーラ!」のアンコールで再びのナラク・ウィズイン。全25曲収録のサントラからはキャッチーな曲のみの抜粋という形でしたが、ひと通りは演ってくれて物足りない感じはまったくなかったです。ステージとフロアの近さについても、小バコならではの一体感が感じられて、最後まで楽しかった。なんとも言えない余韻を残しつつ、ライブは21時半前には無事終演。いやーすごかったね。

「#1」に向けて

でその終演直後、翻訳チームから出たアナウンスがこれ。今回は#0だったのか!

ニンジャサウンド・ギターサンダーボルト #0 完。 #1 に是非続きたい。ビガーヴェニュー!フルセット!我々は今回のパワに確信!
— Ninja Slayer (@NJSLYR) 2014, 11月 22

まあおそらく、いろんな意味で突貫だったのは想像に難くなく、PANTHERさんは前日リハまでに急遽ブッキングされたようだし、言ってみれば需要の大きさに対してこれだけの規模でとりあえず実現に漕ぎつけたというのは、企画側にとっても本意ではない…というか「行かれぬから」だったヘッズに対しても、「#1にしたくない」部分はあるのだと思います。

なので、上のツイートでも言及されているけど、大きいハコで、フルセットのバンドでというのはぜひ次は実現してほしいところです。付け加えるなら、重篤ヘッズによるVJなんかがあったらもっと盛り上がると思うんだ。本編の台詞が文字でバーッと流れるとか、やっぱインストのライブだけに、テキストの持つパワとの相乗効果でカラテにカラテをかけて100倍だ。

物理的に一箇所に集ってニンジャスレイヤーコンテンツで盛り上がるというのは、有志によるイベント「ニンジャ万博」でも体験済みの通りで、TL上の実況イベント以上に間違いなく楽しい。機会があれば、公式非公式問わず、こういうイベントが増えるといいなと思います。

思っていた以上に長々と書いてしまいました。簡潔なレポと写真はファミ通.comで。

『ニンジャスレイヤー』のライブイベントが開催、人気アーケードゲームなどとのコラボ企画が続々発表! – ファミ通.com
http://www.famitsu.com/news/201411/22066347.html

コミティア110でした

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昨日23日日曜日は、恒例のコミティアでした。当サークル「鏡像フーガ」は、今年もどうにか4回連続のサークル参加というお勤めを果たし、このサークル名では2年目の年を終えた形です。ブースに来て本を手に取っていただいた皆さま、どうもありがとうございます。

今回はコミティア通算110回目にして30周年記念の拡大開催ということで、新刊がないという事態はどうしても避けたくて、例によって無茶なスケジュールのなか頑張りました。それでなのか、当日は他のサークルさんも気合いの入った本が多くて、たいへん刺激になりました。ゆっくり見て回りたい気持ちはあるものの、作家として参加しているとなかなかブースを離れるわけにもいかず。お客さんに本を手渡しできる瞬間が楽しくて、作品作りをしているわけですからね。

そんな中すごく嬉しかったのは、ブースで隣り合った作家さんが、数年来のファンで既刊もほぼすべて買っているサークル「雲形発着場」の梅木先生で、いろいろとお話ができたこと。今はCOMICリュウで『あせびと空世界の冒険者』を連載されているのは知っていたものの、恥ずかしながら9月に単行本化されたのを知らなくて、慌てて出張ジュンク堂ブースで買ってきてサインしてもらっちゃいました。梅木先生は初期作品から実力がずば抜けていて、絶対プロになると思っていたので、他人事ながらすっごく嬉しい。『あせび~』は人気だそうで早くも来月2巻が出るそうです。

それから、ニンジャスレイヤーのコミカライズ作品のうちのひとつ『グラマラス・キラーズ』を連載されているさおとめあげは先生も、今回はオリジナル創作でサークル出展されていて、本も買えたしグラキラの感想も伝えることができました。改めて、即売会は作家との距離が近いのがいいなと思いました。

そのほか、いつもお付き合いいただいている作家さんに挨拶できたり、タイミング悪くお会いできずということもあったけれど、そのあたりはいつもながらのコミティアで。毎回ありがとうございます。

今回作った本は『未完のアルマンド』という短編でした。肩肘張らない、ゆるい感じの会話劇を久しぶりにやってみたくて、以前『半音階的ファンタジア』という作品のなかでやりかけてさっぱり上手く描けなかったメタフィクション的な題材を引っぱり出してきました。描いてて、なんだかこういうのだったらいくらでも描けそうなことが分かったので、珍しくはやく続きを描きたいなというモードになっています(こういうのは、すぐ動かないと冷めてしまいがちなのですが)。

ちなみに、個人的に2014年はフルデジタル制作環境移行元年ともいえる年で、発行した4作のコピー誌はすべてCLIP STUDIO PAINT PROで制作しました。ようやく、だんだんと使いかたが分かって楽しくなってきたところ。

コミティア終了後は、izさんの車で送ってもらいつつ、watさんフミアキさんと合流して、思いがけずBody Informフルメンバーで焼肉打ち上げ。はー、本当にお疲れさまでした。