【C89】冬コミありがとうございました

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Twitterであれこれ書いておりますが、改めまして冬コミでブースに来て本を手に取っていただいた皆さま、どうもありがとうございました。同人誌の制作中はひたすら壁打ちのように孤独で終わりの見えない日々でしたが、毎度のことながらこうして終わって数日経ってみると、参加してよかったなという実感がじわじわと湧いてきます。

新刊『コトダマ・コンフィデンシャル』は、おかげさまで午後2時を待たずに搬入分すべて完売しました。遅くに来ていただいた方には申しわけなく。夏コミのときのコピー本の倍以上、にんぱく改善のときとほぼ同数を用意していましたが、おかげさまで通販分を残さずに売り切ってしまいました。増刷はどうしようかな…いまのところ予定はありませんが、様子を見て考えます。

ブースでは、TLで拝見しているいろいろなヘッズの方、またにんぱく&夏コミ以来の方々とアイサツできて嬉しかったです。私がそもそも社交的なほうではないため、お会いできても気が付かなかったり、きちんとお話ができなかったところがだいぶありそうです。また次の機会に…というか、バタバタしがちな即売会以外でも、気兼ねなくニンジャの話ができる機会があるといいですよね。

また、ブースで売り子のお手伝いをしてくれた友人のおかげで、欲しかった新刊もひと通り手に入れることができました。ペーパー類を除いてもニンジャだけで27作品…。読むのもなかなか時間がかかりそうですが、例によって #ウスイホン感想 タグにでもぽつぽつと感想を上げていこうと思っています。

それにしても、即売会のたびに思うのは、ニンジャヘッズの層って老若男女幅が広いなあということ。大手ならともかく、マイナージャンルでこれだけサークル&一般参加者の層が偏っていないジャンルというのも珍しいような気がします。
創作物のタイプもさまざま。今回、一段と目立っていたのはショゴヤモ&シマナガシのような特定クラン二次創作の充実ぶりと、「ニンジャ学会誌」と「ニンジャ週刊誌」のようなキャッチーな考察系コンテンツ、それにベテラン作家さまも新規参加サークルも入り乱れたバラエティの豊かさでしょうか。去年の冬コミと比べても、すごく賑やかになりましたね。このあたりはやっぱり、アニメイシヨン効果もあるのかな。

そうそう、参加させていただいたショーゴー×ヤモトアンソロジー『章恋花』も実物を献本いただきまして、なかなかのボリュームのため全部は読み切れていませんが、素晴らしいご本ですよ…これ!うまく説明できないんですけど、端的に言って、めちゃくちゃキラキラしています。次回頒布や通販の開始については、アンソロ企画公式サイトをご確認ください。

コミケ終了後は、突発で新橋でのニンジャ学会さんの打ち上げに参加させてもらいました。楽しかった…。さすがに重篤ヘッズの集まりだけあって濃度の濃いニンジャ話が飛び交っていて、さながら自我科の待合室でした。いやーああいう話がしたかった。
二次会では、別のヘッズのグループとも合流して、結局即売会6時間に打ち上げ6時間、足掛け12時間ニンジャ漬けの一日でした。帰りの電車で『グラウンド・ゼロ、デス・ヴァレイ・オブ・センジン』の更新が来て、帰宅するとブロゴの更新も来るという濃さ。オツカレサマドスエ!

というわけで、今年も一年お世話になりました。年明けの次の記事では、既に今回の新刊『コトダマ・コンフィデンシャル』をお読みいただいた方向けに、本の内容と制作過程について、(蛇足であることは承知のうえで)少しだけフォローアップをしてみたいと思っています。

【C89】ショゴヤモアンソロジー企画に参加しました

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冬コミ関連のお知らせです。サークル「Gフラクタル」10区さんが主催するニンジャスレイヤーのショーゴー×ヤモト合同本『章恋花』に、2ページ漫画で参加させていただきました。詳しくは企画の公式サイトでご確認ください。

ショゴヤモアンソロジー企画
http://syogoyamo.sakura.ne.jp/

ニンジャ合同本では、去年「ニンジャ万博」合わせの『フーリンカザン』に参加させていただいたことがありますが、今年は夏コミでも何もなかったので、冬は参加してみたいなあと思っていたところ、ショゴヤモ本企画のお知らせを見つけました。夏はコピー本でもほんのりショゴヤモ風味のなにかを描いていたので、このお題ならやってみたいなと思いまして。

ただ、いわゆるカップリングものの漫画についてはどこにポイントを絞ればいいのか、あまり分かっていなくて、かえってご迷惑をおかけしてしまうかもというのはありました。結果的に、自分の作品についてはユルめの箸休め的なギャグに逸れてしまったので、深く考えるまでもなかったのですが、それでもちゃんと本のトーンにハマっているかなあというのは不安でもあり、楽しみでもあります。

ニンジャスレイヤーにおけるヤモト・コキとショーゴー(スーサイド)の関係は、作中ではとても繊細なバランスで描かれていて、いろんな視点から解釈することができます。普通にティーンの男女のようでもあるし、同時に、重い宿命を共にする表と裏の関係でもある。詳細には描写されないけれど、それゆえに行間から想像をめぐらすことのできる要素がたくさんあって、イメージが膨らみやすいのかも。

サイトのサンプルを拝見する限り、小説も漫画も盛りだくさんの内容のようで、まずは素敵な企画に参加させていただけて光栄です。どうもありがとうございます!

頒布は冬コミ1日目西1ホールよ-43b「Gフラクタル」様にて。忍殺島のなかでも、特にショゴヤモ濃度の高いサークルさんが集まっているあたりのようなので、お近くを回られるかたはぜひ。年明けインテでの販売や通販なども予定されているそうです。

【C89】本ができました

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即売会を前にしてこんなに早く準備が終わってしまうことってまずないんだけど、早くも冬コミ合わせの本が納品されました。なんと入稿から5日で到着してしまって、印刷所のあまりの仕事の早さにビビっています。ありがとうしまや出版さま。

ほぼ完璧にイメージ通りの仕上がりで、頑張ってきて良かったなという感想が半分と、もっと漫画うまくなりたいなというのが半分…。表紙は今回もまたRGBで塗ってしまい、CMYK変換するときにあれこれ調整をかけるはめになってしまったのですが、いい感じの色が出ているので満足です。前のものよりは良くなりました。

詳しい内容の告知は、また改めてしたいと思います。

ところで、唐突ですが、今回の原稿中にBGMとして繰り返し繰り返し聴いていた音楽を3枚ほどご紹介します。ニンジャスレイヤー関連のサントラもだいぶ数が増えてきたので、普通にそのあたりを聴きながら描きなさいよという感じですが、特に関係ないものばかり聴いていました。いろいろ試しましたが、私の場合、描いている内容に直接関係がないもののほうが集中できるのかもしれません。

バッハ・コレギウム・ジャパン /J.S. バッハ:教会カンタータ集17

BIS-CD-1221古楽、とりわけJ.S.バッハが好きなので常にバッハは聴くんですけど、144番のカンタータに急にハマってしまい、こればかり20回くらい繰り返し聴いていました。カウンターテナーのロビン・ブレイズさんによる2曲目のアルトのアリアがすごく好きで。ほかの曲もかっこいいです。

バッハのカンタータは数が多すぎるのですこしずつ聴き進めています。今年はGoogle Play Musicを利用し始めたので、もはやこういった全集ものもCDを買い集めるという感じではなく、好きな時に好きなものを聴くということができるようになりました。いい時代になりましたね。

UVB /Life

coverバロックから時代は飛んで、2015年のテクノ。UVBのこのアルバムは、今年もっとも聴き込んだテクノかもしれません。オールドスクールなテクノの良さもあるし、豊かな音像と適切なダイナミクスのある、今風の(騒がしくない)洗練された音でもあります。

ミニマルテクノは10年代に入ってから揺り戻しというか「2周め」に入っている感じがあって、このアルバムは特に00年代初期のOliver Hoが試みていた、トライバルで厚みのあるパーカッションと呪術的なボイスサンプルの使いかたがとても上手いです。延々と聴ける。

伊藤賢治 /Re:Birth II ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ

61GTRCWT3aLカラテ戦闘シーンの作画では、テンションをむりやり上げるためにこれをループして聴いていました。続編の「閃」と「連」も聴きましたが、これが一番好きですね。普段だったら胸やけするようなコテコテのイトケンサウンドが凝縮されていて、よくこんなカロリーの高い企画盤を作ってくれたなあ…と思います。

昔のスクウェアのゲーム音楽は自分の音楽の趣味のルーツで、ときどき振り返るようにしています。よくイトケンさんの音楽は演歌に例えられることがありますが、まさにそんな感じ。余談ですが、フロムアニメイシヨンのサントラにも入っている、「ナラク・ウィズイン」のラオモト戦用アレンジってイトケンっぽくないですか?あれいいですよね。

とりとめのない内容の記事になってしまいましたが、こんな感じで。

 

【C89】入稿おわりました

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ここのところ更新が途絶えてましたが、冬コミ本の制作にかかりきりでして、ようやくひと段落つきました。10月いっぱいくらいでプロットを練って、当落が出たあと、本格的に着手したのは11月。前作の経験があるので、だいたいのスケジュール感は分かっているつもりでしたが、なんだかんだとカツカツの予定になってしまうものですね。それでも、なんとか予定していた入稿日(印刷所の20%オフの〆切)に間に合わせることができて、ほっとしています。

今回はナンシー=サン本。ユンコ本同様、そこそこボリューム感のある40ページ弱の読み切りストーリーマンガを描きました。カラテシーンも実際多く、小ネタもあちこちに散りばめました。楽しんでいただけるといいなあ。

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詳しい内容のご紹介はまた近いうちにあらためて。取り急ぎ、冬コミ参加のおしらせと新刊の予告でした。