即売会を前にしてこんなに早く準備が終わってしまうことってまずないんだけど、早くも冬コミ合わせの本が納品されました。なんと入稿から5日で到着してしまって、印刷所のあまりの仕事の早さにビビっています。ありがとうしまや出版さま。
ほぼ完璧にイメージ通りの仕上がりで、頑張ってきて良かったなという感想が半分と、もっと漫画うまくなりたいなというのが半分…。表紙は今回もまたRGBで塗ってしまい、CMYK変換するときにあれこれ調整をかけるはめになってしまったのですが、いい感じの色が出ているので満足です。前のものよりは良くなりました。
詳しい内容の告知は、また改めてしたいと思います。
ところで、唐突ですが、今回の原稿中にBGMとして繰り返し繰り返し聴いていた音楽を3枚ほどご紹介します。ニンジャスレイヤー関連のサントラもだいぶ数が増えてきたので、普通にそのあたりを聴きながら描きなさいよという感じですが、特に関係ないものばかり聴いていました。いろいろ試しましたが、私の場合、描いている内容に直接関係がないもののほうが集中できるのかもしれません。
バッハ・コレギウム・ジャパン /J.S. バッハ:教会カンタータ集17
古楽、とりわけJ.S.バッハが好きなので常にバッハは聴くんですけど、144番のカンタータに急にハマってしまい、こればかり20回くらい繰り返し聴いていました。カウンターテナーのロビン・ブレイズさんによる2曲目のアルトのアリアがすごく好きで。ほかの曲もかっこいいです。
バッハのカンタータは数が多すぎるのですこしずつ聴き進めています。今年はGoogle Play Musicを利用し始めたので、もはやこういった全集ものもCDを買い集めるという感じではなく、好きな時に好きなものを聴くということができるようになりました。いい時代になりましたね。
UVB /Life
バロックから時代は飛んで、2015年のテクノ。UVBのこのアルバムは、今年もっとも聴き込んだテクノかもしれません。オールドスクールなテクノの良さもあるし、豊かな音像と適切なダイナミクスのある、今風の(騒がしくない)洗練された音でもあります。
ミニマルテクノは10年代に入ってから揺り戻しというか「2周め」に入っている感じがあって、このアルバムは特に00年代初期のOliver Hoが試みていた、トライバルで厚みのあるパーカッションと呪術的なボイスサンプルの使いかたがとても上手いです。延々と聴ける。
伊藤賢治 /Re:Birth II ロマンシング サ・ガ バトルアレンジ
カラテ戦闘シーンの作画では、テンションをむりやり上げるためにこれをループして聴いていました。続編の「閃」と「連」も聴きましたが、これが一番好きですね。普段だったら胸やけするようなコテコテのイトケンサウンドが凝縮されていて、よくこんなカロリーの高い企画盤を作ってくれたなあ…と思います。
昔のスクウェアのゲーム音楽は自分の音楽の趣味のルーツで、ときどき振り返るようにしています。よくイトケンさんの音楽は演歌に例えられることがありますが、まさにそんな感じ。余談ですが、フロムアニメイシヨンのサントラにも入っている、「ナラク・ウィズイン」のラオモト戦用アレンジってイトケンっぽくないですか?あれいいですよね。
とりとめのない内容の記事になってしまいましたが、こんな感じで。