ニンジャスレイヤー二次創作本の感想とか(2)

前書きとかレギュレーションは、前回の記事で!では続きです。

『パンチライン・ライク・ア・ZBR・オーバードーズ』(罪罰画業組合)
北浜勇介さん / ニンジャ万博

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オールキャラ4コマ本。主人公サイドから敵ニンジャサイドまで、全方位に向けたネタのバラエティー感と、それでいて読みやすいテンポの良さが印象的です。しかも登場ニンジャの大半が個性的なオリジナルデザインという。特に好きなのが、「生存」って書いたお揃いのニンジャ装束を来ているサバジョの面々、あとフロッグマンのカエル頭巾!

柔軟な発想のネタが面白いです。フジキドに直で弱点を聞きに行くチバくんとか、レイジとキャラの陰気さを競いに来るトリダとアズールとか。あと、濃いキャラばかりのニチョームで健気に頑張っているヤモトがやっぱかわいいですねー。4コマなので、何と言ってもネタの面白さがあってこそなんですけど、あらゆるキャラを拾っていく濃厚で圧縮された感じとか、絵的な面ではトーンの使い分けがすっごく細かかったりとか、全体的に強いこだわりを感じる楽しい本でした。

『epicurean!』(森林博物館)
ささささん / ニンジャ万博

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カタオキ(シルバーキー)、エーリアス/ブレイズを主人公にした小説とマンガ、どれも飲む、食べるをテーマにした短編集です。実のところ、ささささんのカタオキ好きはTLで拝見していたのですが、この作品にはそういう並々ならぬ本編中の彼の所作への細かい観察が表れていて、すごくリアルというか、どのシーンでも生き生きとしていました。

「カンパイ三景」では、シルバーキーとしての覚醒前の孤独なカタオキ、ニンジャスレイヤーというひと時の相棒を得てからのシルバーキー、そしてニューロンの同居人と出会ってからのエーリアスという複雑な心境の変化が、乾杯というミニマルなモチーフに集約されていて見事でした。また、スシ職人として務めたワザ・スシを辞めるエーリアス、というシチュエーションを扱った「旅立ちの前に」。本編の隙間の、誰も思いつかないけど、こういう”カタオキらしい”シーンを見つけるというのがすごい…。シルバーキー、落ち着いたらやっぱりアキモトさんのところに挨拶に行くのだろうなぁ、と想像すると楽しいですね。

『ふわふわもふもふ』(Answer42)
神楽しんりさん / 2014年冬コミ

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翻訳チーム原案の「ケモビールのケモ動物」ことケモちゃんを題材にした、カワイイなショートギャグ集。このキャラは去年のにんぱく前に公式発表されて、案の定ヘッズをざわつかせた(にんぱく合わせの新刊でもいろんなところでネタにされていた)キャラなのですが、この本は全編に渡ってケモちゃんというのがまた!

スパルタカスが古代ローマカラテの新たな構えとして「ケモちゃんの構え」を極めるために頑張るという、一見ゆるそうですごくトガっているネタが大好きです。しかも、それを推してくるのがフェイタルという…なんでしょうね、このカワイイ組み合わせ。

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