コミティア109でした

こちらでは告知していませんでしたが、去る日曜日、サークル「鏡像フーガ」でコミティアに参加しました。今年は毎回ペースで出ています。あまり動けなかったにもかかわらず、先輩後輩や友人の作家さん、音楽関係の友達までブースにいろんな方が来てくださって嬉しかったです。本を買っていただいた方、どうもありがとうございます。

『再帰機関のレヴェナント』と題する14ページの読み切りを制作しました。1週間で構想をまとめて、続く1週間でネーム・下描き・ペン入れという、いつもながらの強行軍でした。拙いながらも、前作よりも密度のある画面にしたかったので、そこだけは達成できたかな(前作は、改めて読み直したらスカスカで愕然としました)。

メカと怪獣が戦う話を一度やってみたくて、それなら少年パイロットが乗り込むまでの一連のシーケンスもやってみたいし、ファンタジーの要素も入れたいしみたいに欲張っていたら、中学生のころ作ってたみたいな設定メモができあがりまして。結局、いろんな要素を削いでいくと、やりたいことは大して変わらないんだなみたいな。
ただ、そういう自分のなかの「恥ずかしさ」みたいなものに臆面もなく向き合えるようになったのは、『パシフィック・リム』とか『ニンジャスレイヤー』とか、あるいは『キルラキル』のような、欲望に正直な作品と出会ったおかげです。去年このあたりの作品に触れていなかったら、完全に描きたいものを見失っていたかも。

それはともかく、基礎的な部分で漫画上手くなりたいのでもっと頑張ります。

当日は、前回買いそびれた『コミティア30thクロニクル』の第2集が買えて良かったです。カタログの完売も今回は13時前とだいぶ早かったですね。コミケのあとだからかなんなのか、新刊のないサークルも多く、注目している作家さんが軒並み既刊のみやペーパーだったりなんかして。
そのなかで、仙台のフナヤマヤスアキさんとhiva+さんによる合同誌『サマーシロップ』が光っていました。お2人のまったく異なる作風を逆手にとって、時間の隔たりに置き換えてしまうことで、ビターな青春ものとハイテンションなコメディが違和感なく同居している作品でした。なかなかこういう本はないですよ。最高におもしろかったです。

コミティア後は、ブースも手伝っていただいたizさんの車で、初めて三茶の「じゃじゃおいけん」へ。特徴的な盛岡じゃじゃ麺は、わりとさっぱりとヘルシーな感じで美味しかった。このお店はまた行きたい。

次回コミティアは11月です。次はなに描こうかな。

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