キンコーズのコピー機の中綴じ製本機能

そういえばコミティア後に書こうと思ってたことを今思い出したので唐突に。

同人誌はここ何年かずっとコピー本しか作っていません。理由はいくつかあって、まず安く済むということと、イベントのギリギリまで原稿粘りたいのと、あといかにも手作りな感じが好きで。内職っぽいことがもともと好きなんですね。

とはいえ、時間も元気も有り余っているときならいざ知らず、イベント直前の深夜とかにせっせとコピー本の製本をするのは結構な重労働なのです。それ以前に、コピーの段階でまず面付けを考えて、間違えないように両面コピーしないといけない。それが終わったら終わったで、何百回と紙を折って、順繰りにまとめてホッチキス止め。まあ通常のコミティアのときのページ数と部数でも、丁寧に作ると2時間くらいはかかるわけです。

それが先日、いつも利用しているキンコーズのコピー機で、この一連の作業を全部機械がいっぺんにやってくれるということを知りました。公式の動画があって、要領としてはまさにこんな感じです。

ページ順にまとめた原稿の束をセットすると、まずガーッとスキャンが始まって、ちょっと待っていると、コピー機からぺろっとホッチキス留めされた本が出てくる。なにこの魔法!あの、イベント前夜のよほどクリエイティブでない地味な製本作業とはなんだったのか。

ちょっと補足すると、これ自体はキンコーズに導入されているコニカミノルタのコピー機の機能なので、通常のセルフコピー代のほかに追加費用などはかかりません。製本サイズはA4/B5に対応していて、右綴じ/左綴じが選べます。最初に専用の設定ファイルを読み込んで、そのなかで必要な設定項目を選択する感じです。
さらに、表紙だけ別の紙を使いたい場合は、予め必要な部数分コピーしておいた表紙を手差しトレイにセットして、そのうえで本文原稿を専用のトレイにセットする要領です。つまり表紙だけ別の用紙にしたり、カラーコピーにしたり、あるいは余所できれいにオフセット印刷したものを持ち込んでもいいわけです。

欠点としては、コピーはコピーなので端が切れてしまう(フチなし印刷ができない)ことと、中綴じなのでページ数が多い場合はおそらく対応できないこと(表紙が最厚紙で本文16ページくらいなら余裕でした)くらいでしょうか。あと、店頭の注意書きにも書いてあるんですが、原稿をまとめてスキャンするため、あれこれペタペタと張り込みがしてあるアナログ原稿だと剥がれるおそれがあるので、一度予めコピーしておいたほうがいいとのこと。

難しそうに見えるかもしれませんが、お店に行けばコピー機の各作業台に、機能や設定方法を解説するパンフレットがあるので、それを見ながら。いつの間にか実用化されていた夢のテクノロジーに感動したので、覚え書き程度に書いておきました。

コミティア108でした

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こちらのブログではろくに告知もできませんでしたが、5月5日はコミティアに鏡像フーガでサークル参加してきました。例によってギリギリまで原稿をやっていて、連休らしいことは一切なく…例年この時期に参加しているクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」にも今年は行かず、せっせと漫画描いてました。

新刊は「ソノコ」で16ページ。行きがかり上、2月の本の続きを描かなければならず、なんとか最低限描きたかった要素は詰め込んだのですが、ともかく手に取っていただいた皆さまどうもありがとうございます。

CLIP STUDIOを使ったデジタル作画にも少しずつ慣れてきて、回を重ねるごとに、あれこれと小手先のワザを覚えるという、学習の段階としてはちょうど楽しくなってきたところです。今回は、いい感じの下書き用のペンが自作できたのと、フキダシペンの使いかたを覚えたのが大きかった。作業時間が大幅に短縮されて、これ紙に描いてたら絶対この期間に間に合わなかったなぁと思います。
読み返してみて、まだまだ未熟だけれども、それでも前回よりは手ごたえがありました。この感じを忘れないうちに次を描きたい。いま漫画に関してはここ数年で一番やる気あります。まあ、あってもなくてもコミティアは最優先事項なので毎回出るんですが。

それと今回は、友人のizさんとぽてきちさんにブースを手伝ってもらえて、嬉しかったです。他所のサークルに挨拶に行ったりできるのもそうなんだけど、それよりも、自分の作品を前にして何時間も衆目に晒されるという緊張感が紛れるというのが助かります。それに、音楽関係で知り合った友達に昔馴染みのコミティアを紹介できたのが嬉しかったし、それぞれに楽しんでいただけたみたいで。長丁場お疲れさまでした。

買えた本もあり買えなかった本もあり、じっくりお話できた作家さんもいれば、タイミング合わずご挨拶しそびれた作家さんには毎度不義理をしてしまいました。でも、おおむね良い感じの回でした。やっぱ即売会…というかコミティアがあるからこそ私は漫画続けられてるんだな。

16時の終了後はizさんの車で送ってもらって、エージさんwatさんと別れたあとさんごさんが合流してみんなでシズラーへ。がっつり食べました。

あそうだ、今回のコピー本制作にあたって、いつものキンコーズでちょっと驚いたことがあったので、それはまた別の記事にまとめようと思います。